肺がん診断の正確性をAIで向上

NVIDIA GPUテクノロジー/医療活用事例

業種:医療機関/医療研究機関

このストーリーは、AIを活用するアルゴリズムの開発にNVIDIA社のGPUテクノロジーを利用し、その業績がアメリカのデータサイエンティストのためのコンペティションで優勝したというものです。

テーマ

肺がんはすべてのがんの中でも深刻ながんで、最も変異しやすい疾病です。
肺の検査はX線検査が主流ですが、検査技術が進化しても、患者の80パーセント近くが進行した状態で病気を見つけ、診断後5年以内に亡くなるという報告があります。(アメリカ肺協会の調査による)
データ・サイエンス・ボール2017では、AIを活用してこのテーマに取り組んだトータル1万人のデータサイエンティストの業績が集まりました。

AIを活用して、肺がんの早期診断をサポート

AI分野で最も勇敢なコンペティションのひとつである、データ・サイエンス・ボールの2017年の優勝者は、中国北京の清華大学の廖方舟と李哲の研究者の二人です。

彼らの研究は、治療に十分な時間が取れるほど早期の段階で、肺がんの診断の正確性を向上するためのアルゴリズムの開発です。
そのアルゴリズムは、X線診断ではなく、横断面での診断も可能な低レベル放射線量のCTスキャンデータを使って学習させ、訓練しました。

最近のアメリカ国立がん研究所の調査で、低レベル放射線量のCTスキャンを受けた人の肺がんの死亡リスクが、X線検査を受けた人よりも15-20%低いという結果が出ています。しかし、肺がんの検査にCTスキャンを使うことができる環境はまだ一般的ではなく、アメリカでは、まだ検査数の1/3程度です。
これを向上させるためには、低レベル放射線量のCTスキャンの正確性を高め、より確実な診断方法にしていくことが重要という意見もあります。

このため、今回受賞した廖方舟と李哲の研究は、この分野の進歩に役立つことが期待されます。

AI活用に利用されるGPUテクノロジー

NVIDIAは、1999年にグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU) を発明した時、コンピュータグラフィックスのパワーを世界に目覚めさせました。それ以来、ポータブルメディアプレイヤーからノートブック、ワークステーションまで幅広い範囲におけるインタラクティブなグラフィックス機器で、継続的かつ驚異的なビジュアルコンピューティングの新しい標準を創り上げてきました。
現在NVIDIAは、Aiの進化を支えるコンピューティングテクノロジーとしてGPUテクノロジーを提供することにフォーカスし、AIコンピューティングカンパニーとして、幅広い用途向けのGPUテクノロジー製品のラインナップをご提案しています。

NVIDIA製品情報は こちら から

データ・サイエンス・ボール
ブーズ・アレン・ハミルトン・コンサルティング会社とカグル・データ・サイエンス・コミュニティがスポンサーの、AI分野のコンペティションです。
NVIDIAも2年連続スポンサー企業として参加しています。

本記事はThe Official NVIDIA Blogの記事を抄訳したものです。
「10,000 Data Scientists Take on Lung Cancer in Data Science Bowl」
(2017年5月2日付)

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