ロチェスターはオリジナル半導体メーカーそして顧客と協力し、業界の変化を常に把握することで、ライフサイクルの長いアプリケーションに最適な製品を提供しています。これにはライフサイクルの長い製品の完成品在庫、ウェハ在庫、およびダイ在庫への投資が含まれます。さらにロチェスターでは、継続的な再生産のためのテスト能力と、元のダイが使用できなくなった製品のためのダイの再生産にも投資しています。

ロチェスターの完成品在庫は100億個を超え、20万種類の製品型番の製品を保有しています。製品の種類と分類は業界によって異なりますが、ロチェスターでは製品在庫を5つの主要カテゴリ（アナログ＆ミックスド・シグナル、プロセッサーと周辺機器、ロジック、メモリ、およびディスクリート）に分類しています。各カテゴリでは、製造中止の可能性と互換性のある代替品の入手に関して、独自の課題に直面しています。

アナログ＆ミックスド・シグナルは、パワーマネジメント、データコンバータ、アンプ、インターフェース、オーディオ・ビデオ、センサー、およびRFマイクロ波などの製品タイプをカバーしています。このグループの多くの製品には、元の設計に応じて、マルチソースや潜在的な代替オプションが存在しています。しかし、独自の高性能および特殊なアナログ製品の多くは、簡単に交換することができず、そのライフサイクル全体にわたって監視する必要があります。
アナログ＆ミックスド・シグナルのポートフォリオはこちら

プロセッサーと周辺機器は、一般的に重要な部品であるとされています。ソリューションは、マルチソースまたは独自のアーキテクチャを使用する4ビットから64ビットのマイクロプロセッサーとマイクロコントローラーと、複数の製品世代をカバーしています。また、使用するソフトウェアやツールチェーンを考慮する複雑さも加わってきます。
プロセッサーと周辺機器のポートフォリオはこちら

ロジック製品は、技術の進歩とオリジナル半導体メーカーの統合により、製品世代が進むにつれて進化してきました。幸いなことに、いくつかの製品群には互換性があります。しかし、より複雑で高密度な製品ほど互換性が低く、5Vを必要とする旧来の電源電圧のサポートや古いパッケージタイプへの対応などが明確な課題となっています。
ロジック製品についてはこちら

メモリ製品は、マルチソースのソリューションを使用するという顧客からの強い要望から恩恵を受けています。これは、製品の進歩に対応するため、より高速、高密度、低電力のメモリを開発しようとする動きによるものです。オリジナル半導体メーカーがより最新のメモリに移行するにつれて、レガシーの選択肢は限られてくるため、代替案を検討する必要があります。しかし、代替品は、性能、メモリサイズ、定格温度、さらにはパッケージや電源の違いなど、考慮する必要があるすべての特性が異なる場合があります。また、独自の特殊仕様となっているメモリは、供給元が限られている場合もあります。これらのメモリが製造中止となった後は、市場に残っているものに注視していくことが重要になります。
メモリ製品についてはこちら

そして最後のディスクリートは製品数としては最大のカテゴリです。ディスクリートは、マルチソーシングやパッケージの互換性の高さから、比較的“ライフサイクルの安全性”があるという一般的な認識があり、ある程度真実味を帯びていますが、決して確実なものではありません。
他の半導体と同様、効率とコスト削減を改善するための絶え間ない進歩があります。最近では、炭化ケイ素と窒化ガリウムの技術が新しい設計に採用されるようになり、将来的には、従来のシリコン半導体に対して破壊的な力になる可能性があります。
ディスクリート製品のポートフォリオはこちら

製造中止という課題に直面した場合、設計要件は通常様々な製品に及びます。ロチェスターの広範な完成品在庫、オリジナル半導体メーカーに認定された再生産ソリューションおよびダイ製造からの再生産は、重要なライフサイクルの長いアプリケーションを可能な限り幅広くカバーしています。どのような製品カテゴリであっても、ロチェスターは顧客のニーズをサポートいたします。

製造中止の課題に対する取り組みについてもっと詳しく下記にてご説明しています
半導体製品の管理における事前準備
半導体製品の製造中止に対する積極的なアプローチ

ロチェスターの製品に関するご質問、お問い合わせは　こちら